高齢になってくると様々な問題が出てくることになります。心身の状況により自分自身で生活をしていくことが難しくなれば、老人ホームを探すことになります。その際の条件としていくつか考えたいことはありますが、その中でも意外と考えにくい条件として挙げられるのがペット可の条件です。
なぜ必要なのかについて考えて、埼玉の老人ホーム探しに生かしてみましょう。
⇒愛媛の老人ホームに入りたい時には施設ごとの特徴を確認しよう!
老人ホームへの入居を考えていても、なかなか踏み出せない方の中には、今ペットを飼っている方も多いはずです。ペット可の老人ホームでなければペットを連れていくことはできませんし、連れていけない場合には誰か預け先を探してお願いしておかなければなりません。
信頼できてペットの面倒をみられる余裕がある支援者がいればよいのですが、なかなか安心して預けられる方がいないために老人ホームなどへの入居をためらってしまうこともあるのです。ペットが家族同然の大切な存在だからこそ、考えなければいけない問題なのです。
もしも預け先が見つかったとしても、ペットと離れることは大きな問題となります。ペットといること自体が大きな生きがいになっていた場合などは、その生きがいが失われてしまうこともあります。また、ペットが良い話し相手になっていたり、心を通わせていたりする場合、それを失ってしまうことで認知症などが進んでしまう恐れも出てきます。
できることなら一緒に暮らし続けていくことが心と体をより健康にしてくれる要素となります。それを維持できるようにするため、ペットと一緒に暮らせるかどうかは、これからの暮らしの場所を決めるために重要な要素となってくるのです。
これまで動物を飼っている方がペット可物件を選ぶのはもちろん大切ですが、今動物を飼っているわけではなくても、これから飼うことを考えたり、動物と触れ合う機会を持ちたいと考えたりすることもあるはずです。動物と関わることは様々な刺激を受けられることでもあります。
犬や猫などはある程度のコミュニケーションが取れるようになることもあり、それが脳に刺激を与えてくれて認知症の進行を遅らせるなどの効果につながることもあります。人と話すのは相手がいることもあり、トラブルになったりうまく伝わらなかったりしがちですが、動物なら気兼ねなくかかわることができる方も多いものです。
また、なでているだけでもぬくもりを感じて心が落ち着くなどの効果も期待することができます。ほかのものでは代わりにならない良さもあるものです。実際に自分で飼っているわけではなくても、ペット可の老人ホームであればほかの利用者が飼っているペットと交流することができたり、ホームで面倒を見ているペットがいたりなど、関わる機会が生まれてくることがあります。
飼っていないから関係ないわけではないので、その点は意識しておくとよいかもしれません。
ペット可の条件が必要な方、あったほうが良い方も多いですが、場合によってはその条件がないほうが良い方もいます。例えば動物にアレルギーがある方などです。直接自分は飼っていなくて接触していなくても、同じ建物に動物がいることで何かしら影響を受けてしまうとなると、心身につらさを感じることもあるでしょう。
そういった心配がないのはペットを飼うことや動物の立ち入りを禁止している老人ホームです。もともとアレルギーがある方などは特に気を付けてみておきたいポイントです。また、アレルギーなど明らかな形でないとしても、動物が苦手に感じている方の場合には、同じ建物内に動物がいないほうが安心できることもあります。
動物に嫌な思い出がある方などはあえてペット可でないところを選んでいくこともよいでしょう。直接接していなくても、鳴き声などで嫌悪感を感じたり、精神的な負担となったりすることもあります。あまり動物が好きでない場合、嫌いな場合などはこの点を考えて、ペット可の老人ホームは避けてみるようにしましょう。
老人ホームは全体的に不足気味です。高齢者の数は多くなっていくのですから、必要とする人が多くなっているのですが、建てられる場所やそこで介護をするスタッフの不足などから、なかなか入居できる老人ホームを探すことは難しくなっています。
埼玉は比較的人も多く、住むうえで人気のあるところでもあるため、あえて老人ホームを便利なところに建てることは少ないでしょう。その中で、ペット可など細かいニーズにこたえる形の施設を作ることは難しく、選択肢が少なくなってしまいがちです。
希望している条件をすべて満たす施設を探すことは困難ですから、ある程度優先順位を決めていかなくてはなりません。ペット可であることがどれだけ必要になるのか、希望している時期や地域で入居できる老人ホームの中でほかの方法で代替できるものはないかなど、いろいろな視点から考えてみることも必要でしょう。
幸いに埼玉でペット可の老人ホームが見つかった場合、ペットを連れて行ったり、また新しく飼ったりすることを考えるなら、ペットについてどうするか、どのように扱っていくかを十分検討していくことが必要になります。
ペット可とはいえ、大きさや種類が決まっていて自分の望むペットが連れていけなかったなどのトラブルが起きることもあります。また、飼い方などに決まりがあることも多いので、事前に知っておききちんと準備をしておくことも大切です。
また、何かあった時にペットをどうするかについても検討しておきましょう。自分自身で世話ができているうちは良いですが、それが難しくなった場合にどうするのか、もし自分が亡くなった時にはペットをどうしたらよいのか、家族などの支援者と施設がどうかかわってくれるのかを前もってきちんと決めていく必要があります。
自分自身だけではなくペットの生き方も左右すると考えてしっかり話し合いましょう。
老人ホームは住む場所となりますから、自分らしく最後まで生きられるかどうかを検討して選んでいきたいものです。その中に条件としてペット可が必要になる方もいるでしょう。老人ホームに入居する方にとってペットがどのような存在なのか、うまくやっていくためにはどのようなことが必要になるのか、入居前にしっかり考えて選んでいきたいものです。